9/15


世の中にはいろいろな趣味があって、クラシック音楽の交響曲をレコードで鳴らしながら、指揮者の真似をする。というジャンルがあるという。
たしか、これに熱中しすぎて、床を踏み鳴らし、階下の人と刃傷沙汰になったというような事件があったような記憶がある。
最近、街の大きな交差点で見かける交通案内の警官をみるたびそれを思い出す。警官がいようがいまいが、運転手たちは信号と周囲の車を見て動いているし、警官の指示で何かが変わっているようには思えない。威勢良くピーピーと笛を吹いている姿は、なんちゃって指揮者、にしか見えぬ。
「もし、信号機が作動しない緊急事態に備えての訓練」だとしたら、いっそ信号機を消してやってみてはどうか。

9/12


病院の皮膚科へ行った。前回とは違う、30代中頃くらいの女医の部屋に通された。
なにかこう、喋り方がけだるくてめんどくさそうにしている。
一見してお化粧が濃い。
まつ毛はその実量の38倍くらい増量してあるように見える。
皮膚科のお医者さんとはこういうものだっけ? と思う。
きっと最近はこういうものなのだ。

9/5


「タイ情報誌」に「ん」をつけると、一気に「帯状疱疹」という、まったく音節のかぶらない別の言葉になる。
こういう単語の並びは「それは違う! 墓参りと仲間入りぐらい違う!」などの用法に使えそうである。

9/1


皮膚科に罹った。担当医は40がらみの男で髪にパーマがかかっていて、一昔前に流行った「ちょい悪オヤジ」という表現が思いだされる。 全身かなり色黒で、焼きこんでいる感じだ。サーファーかもしれない。 なにか、自分の思っている「皮膚科」像とかなりずれている気がしたが、今となっては、その古い像も思い出せない。イメージを更新しよう。